誕生日

2000年11月21日
同じ病院に勤める女医さんと誕生日が同じだと
いうことがわかった。
11月15日。七五三の日です。
それで妙に話がもりあがってしまった。
あー日本人だなー。
何かの共通項を見つけたとたんにものすごい
スピードで近づいていく。うーん。
話をしているうちに、その先生の前任の先生も
同じ誕生日だということがわかった。
その先生は某国立大学医学部をなぜか5年で退学し
違う国立医科大に入りなおした後、何年か
研究をして、そのあとソルボンヌ大学に留学をして
帰国後、出身校とは違う私立大の医局に入って
うちの病院に赴任してきた紆余曲折女だった。

「じゃあ、そのソルボンヌ先生(仮名)が一番
 お姉さんだね」
「次女がわたし(これが私です)」
「で、末娘」
その女医さんを指差す。
なんで姉妹にたとえる。
11月15日生まれ三姉妹。
みんな独身三十路越え。
これまた共通項だ。
特に意味はありません。

今日うれしい事ひとつ。うれしいって言ったら
ちょっと不謹慎な内容なんだけれども。

近医の大腸透視でS状結腸に圧排像があるという
ことで紹介になった患者さん。51歳女。
初診時に外来からエコーの依頼があったので
見てみると、S状結腸に連続するような
4?大の腫瘍あり。左卵巣にも接しているので
悩んだけれども腫瘍の栄養血管が大腸のほうから
供給されていると判断して、S状結腸の粘膜下腫瘍
(平滑筋肉腫疑い)で結果を出す。
そのまま入院、確定診断のために種々の検査が
行われる。
大腸透視・・・近医と同様
大腸ファイバー・・大腸外の腫瘍による圧排疑い
大腸の生検・・大腸以外の悪性腫瘍による浸潤疑い
血管造影・・・IMA由来のstain(+)
産婦人科・・左卵巣がん疑い
血中腫瘍マーカー・・7項目全部正常
以上から内科、外科、産婦人科で検討した結果
左卵巣がんのS状結腸浸潤として、外科産婦人科
共同で手術、という方針にになりました。
あたしゃ始めに腸由来だと内科に言ってしもたので内科主治医に「ごめんなさい」と先に謝っといた。
そして今日が手術だったのですが・・・
へへーんだ、S状結腸平滑筋肉腫でーしーたー。
あーすっきりしたー。ごめんなさいを返せー。
自慢げな嫌な女になっちゃったけれども
いいのだ!だってすっきりしたんだもん。

患者さん、ごめんなさい。だって悪性だもんね。
うれしがっちゃーひどいよね。



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